2012年5月17日木曜日

田我流 - 「B級映画のように2」


田我流 from stillichimiya【PV】B級映画のように2

“田我流”のセカンドアルバム「B級映画のように2」。上に張った動画はアルバムのトレーラー。
これを見るだけで芯を持った熱い人なんだなっていうのが自然と伝わってきます。

僕は今まで“田我流”の音源をほとんど聴いたことなかったけど、このトレーラーを見て“アルバム通して聴いてみたいなー”って素直に思えたし、Amebreakが主催する月1回のUST番組「RAPSTREAM」でもゲストとして呼ばれていて対談などもしていたが、それを見ていて何かすごく惹かれるモノがあった。

HIPHOPに対してすごい熱があるっていうか、音楽にストイックなんだなってすごく感じるとこが多かった。
アルバムを制作するときなんかは、なるべく人との関わりを控えて篭り、自分と対峙するって言ってたし、
そんな時の多くは、自分の感情をどん底まで追い込んでいくので、病んでしまうこともしばしばあるなんて話もしてた。けど、そんな事がアルバムを制作する上で、必要なこととも言っていた。

で、そんな対談などを見てアルバムを手にしてみようってなったんだけど、このアルバムが各メディアから前評判が高かった意味が僕なりにもわかった気がする。


僕は今までどちらかと言うと、歌詞よりフローのテンポなどを重視して選曲をしていた事が多かったけど、
このアルバムはどちらかというとその逆で、フローより歌詞、メッセージ性に重点を置いた力強いアルバムだと感じた。

アルバム全体の印象としては、一曲一曲にちゃんと伝えたいことを感じることができて、一語一句聴き取り易く、歌詞カードを見なくても何を言っているのか耳にした瞬間わかる様に作られていて、それでいてフローによって言葉の原型を崩すこともほとんどないので素直に理解しやすく頭に残りやすい。そんな印象を受けた。本人曰く、前作よりもフローに幅ができて、より自分の言いたいことが音楽にできるようになったとも対談で話していた。


そしてこのアルバムで一番に印象に残ったことは、フローに感情を感じることだ。なんかどこかのレビューで見かけたけど“演技力”っていう言葉がすごくハマると僕も思う。なんて言うんだろ、別に自分を偽って歌ってるとかそういう意味じゃなくて、言葉に思いを込めて勢いづけるというか、自分の歌詞を巧く演出することによって言葉に重みをより与えるってイメージかな。そんなことで、聴いてる僕ら側もより歌詞に入り込み易いのかな、なんて思った。

うーん、皆と空間を共有して聴くっていうよりは、独り部屋で聴き込みたい、そんなアルバムだと思う。
そして、フロー重視で曲を選んでいたそんな僕の感覚を少し広げてくれた素敵な作品だった!
ちなみにアルバムタイトルに“2”がついてるのはAmebreakの対談でも話してくれなかった><
各々妄想してみて下さい、とのことでした。


そして、そんな彼“田我流”、先ほど書いた“演技力”って言葉もあったけど、実は彼は映画の主演にも抜擢されているのだ。それが「サウダージ」という映画で、地方都市で懸命に生きるブルーカラーたちの姿を描き出す、街そのものをテーマにした作品。


今はもう関東圏だと東京の上映も終わってしまったらしく、群馬での上映だけになってしまってるみたいだけど、ちょおおおおおおおおおおおおおおおおお観たい!!!もう絶対群馬まで観にいく!絶対に!

もうすっかり“田我流”の虜になってしまったみたい。


後、この映画が“高崎映画祭”で最優秀作品賞を受賞したときの動画がアップされてるんだけど、田我流ってアーティストがどんな感じの人なのか、この動画を一目見ただけでもだいぶ掴めると思うので、是非観てほしいです!本当にかっこいい!→http://youtu.be/qL0GIFM2-4g


久々の投稿で長くなってしまったけど、僕が最初に“田我流”って認識して聞いた曲を最後に。
もうクラシックって言っても過言じゃないEVISBEATSプロデュースの「ゆれる」を張って締めたいと思います!ちなみにEVISBEATSの新作のアルバムもつい最近、完成したらしくこちらで予約もできるので、この曲が気に入った方は是非こちらもチェックしてみてはいかがでしょう。

それではEVISBEATS feat.田我流で「ゆれる」どうぞ。ノシ

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